僕が普段使用するカメラはLeica M10とSONY α9の二台。
この二台意外にも大判のフィルムカメラからモノクロ専用のデジカメまで、色々なカメラは持っているけれど、今はこの二台の組み合わせが気に入っている。
今回はフォーカス部分の話をしたいので、フォーカス面だけを比べてもLeica M10は完全マニュアルフォーカスのレンジファインダーであり、SONY α9はフォーカスの速さや的確さを追求した高性能オートフォーカスカメラとして全く方向性の違う二台だからこそ、この二台の組み合わせが丁度良い。
記録的要素の高い写真に関しては、フォーカスを外した写真が取れることが殆ど無いSONY α9 を使用し、雰囲気や空気感などを詰め込みたい写真を撮るときは Leica M10 を使用するのだけれど、要するに撮りたい内容によってピントが合っている写真が良い写真だとは思っていない訳である。
例えばこの投稿のカバー写真で使用している写真は、このピントの合い方が気に入っている。
被写体となっているうちの娘にピントが合っていたら、この夏の夕暮れ時を感じさせる光の感じは出せていないだろうし、開放気味で撮ったために周辺の画像が荒れてしまっているところも、コロナ禍でギスギスしている世の中を現している様で気に入っている。

もちろん、ピントが合っているからこそ良い写真もある。けれど。

SNSで見てもらう事を考えると、こんな綺麗なモデルさんを撮らせていただきながらも、顔をバッサリ切り手にフォーカスの当たったこの写真の方が想像力を掻き立てられて良いと僕は感じる。