Fjallraven(フェールラーベン)の二人用テント Abisko View 2 をご紹介します。
Fjallraven(フェールラーベン)自体はキツネの可愛らしいマークがついた、カンケンバッグなどでご存知の方も多いかと思いますが、Fjallraven(フェールラーベン)のテントはあまり見かけません。
Fjallraven Abisko View 2を購入するに当たって、情報を探しましたが非常に少なくInstagramを見ても、日本では数名の方しか投稿されておらず、実際に購入してみるまでわからなかった部分も多かったため、購入を検討されている方の参考になればと詳しく書かせていただきます。
春・夏のツーシーズンに絞った開放感溢れるテント

Abisko View 2の特徴は何と言っても全開にした時の開放感!
Fjallravenはスウェーデンのメーカーですが、高温多湿な日本のために作ったのではないかと思えるくらい通気性高く開放感ある両側面が特徴的なテントです。
ナイロンを使用した小さめのテントはバックパッキングでのハイキングなどに適したテントが多く、殆どのテントがスリーシーズンまたはフォーシーズンテントである中、Abisko View 2は春と夏に絞ったツーシーズンテントとなっているからこそ出来た仕様なのだと思います。
フライシートを閉めた状態で上部の通気口は閉じる事が出来、秋にも使えない事ありませんが、短辺の下部が通気口となっていて地面からかなり隙間が空いているので、冷たい風が吹く時期には少し気になるかも知れません。
ただ、下部に隙間がある面のインナーテントのフロアパネルはバスタブフロアが他の面よりも2倍程度高くなっていて、直接風邪か中にいる人にあたるような事は無いため、僕的にはスリーシーズンでも十分使えると思います。
また、設営が楽な自立型テントなのでキャンプだけでなく、海水浴やピクニックなどでも活躍してくれると思いますし、僕はキャンプ以外でも使えるそうな事から、車へ積みっぱなしのテントにするつもりで購入しました。
天気の良い日にサクッと公園で昼寝とか気持ち良さそうでしょ。w
富士山のような美しいフォルム


この正面から見た富士山のようなカッコ良さ!(笑)
ローカスギアのテントも美しいですが、Fjallraven(フェールラーベン)のテントは本当に張り姿が美しい!
なだらかな傾斜で風にも強そうですし、割り切って作ったツーシーズンテントなだけあって、フライシートを閉めた状態での換気も換気口が大きくて良さそうです。両サイドの通気口の内側には通気量を調整できるジッパーが付いているので状況に応じて調整することがでキアmす。
しかしフライシートを閉じた状態で横から見ると、トンネル型テントの前面のような形で…ちとイマイチかな。笑
状況に応じてペグダウン数を減らせるクリエイティブなガイドロープ


正面は三箇所を一つにまとめたガイドロープをペグダウン出来る仕様になっていて(写真だとわかりにくいのですが、下部からも一本ガイドロープが付いています)。横は四箇所を一つにまとめてペグダウンできます。
風の強い日などは付属されているペグは23本と多いので、まとめられたガイドをバラして個別にペグダウンし強度を高めることも可能ですし、風がない時には自立型のテントなので、張り網やペグを使わずとも使用する事が可能です。
状況に合わせてペグダウンする本数を調整出来つつ、カッコ良い拘った仕様は北欧製品ならではですね。
テント界のロールスロイスとも言われるHilleberg(ヒルバーグ)のテントともヨーロッパでは比較される事が多い様で、確かに細かな点でもHilleberg(ヒルバーグ)に決して引けを取らない作りです。
前室を作る事も出来る多様なフライシート

フライシートは冒頭の「春・夏のツーシーズンに絞った開放感溢れるテント」のところでお見せした様に、側面全てを巻き上げて全開にする事も可能ですし、上記写真の様に両側共にドアパネルだけを開けて前室部分を設ける事も可能です。
側面の傾斜は結構な角度が付いているので、十分な前室とは言えないサイズではありますが、靴や小さめのバックパックを置いておくには十分のサイズです。
ドアパネルは非常に大きく上部までガバッと開く仕様なので、雨の日の心配がありそうですが、ドアパネルのジッパーを半分程度まで上げたところでフライシートをまとめておける様になっています。
簡単でわかりやすいポール


Abisko View 2は二本のみのポールで立てる事ができますが、Hilleberg(ヒルバーグ)と同様にポールスリーブの片側にはプラスチック製のポールテンショナーが付き、もう一方の側は袋状のスリーブとなっていて、簡単にポールをセットアップする事ができます。スリーブ自体にも余裕がありオプション販売されているでポールを追加し片側二本のポールを使い強度をあげる事も事もできます。
ポールスリーブの入り口の部分は色分けされており、間違えやすいクロスされた部分も間違った方へポールを入れてしまうことなどもなく、慣れてしまえば五分もかからずにテントを張ることができます。
最初に張るときは袋形状になっている側のスリーブに最後まできちんとポールが入っている事を注意してください。僕はきちんと入っていない状態で、テンションをかけてしまったので危うくポールスリーブを破いてしまうところでした。

Hilleberg(ヒルバーグ )を選ばなかったポイントとなるインナーの違い

Abisko View 2と同じ様なテントで比較すると、やっぱり出てくるHilleberg(ヒルバーグ )の人気者スタイカやアラック2。
フライシートの強度などでは Hilleberg の方が優位に立っている気もしますが、正直そこまでの強度は必要ないですし、僕はどうしても Hilleberg のド派手なインナーの黄色が嫌なんです。どうも落ち着かないというか、目がチカチカするというか、それに比べ Fjallraven(フェールラーベン)のインナーは同じく黄色系の色ですが落ち着いた色味で好みなんです。使い勝手や外観の好みももちろんありますが、ここの差は僕にとって大きな違いですね。
吊り下げ式のインナーなので外してフライシートのみのシェルターとしても使用する事ができますし、雨の日などはインナーを濡らさずに撤収する事が出来ます。


インナーテントの細かなテントしては、全てのジッパーに操作しやすいガイドロープの引き紐が付いていたり、フロアシートはしっかりとシームテープが貼られていたり、この辺りもしっかり出来ています。
インナーテントというかフロアで少し気になったのは、そこまで厚いナイロンを使用している訳ではないので、できればフットプリントを使用したいのだけれど…メーカーとしては出していても日本は商品として存在すらなく。フェールラーベン本国のサイトは日本から購入が出来ず、海外で何社か取り扱っているECサイトはあるものの、どこも日本への発送をやっていない…。この辺りはニッチなテントの弱みなので仕方ありませんね。
フットプリントは自分で作ります!
製品仕様


用可能シーズン | ツーシーズン(春・夏) |
人数 | 2人 |
材質 | フライシート:40D TripleRip ナイロン 100% インナーフロア:40D PU ナイロン 100% |
重量 | 2,700g |
サイズ | 幅 220cm × 奥行き 295cm × 高さ 120cm(どっちが前かわからんけど) |
収納サイズ | 16cm × 44cm |
内容物 | フライシート、インナーテント(吊り下げ式)、ポール × 2本、 張り網 × 8本(装着された状態で納品)、20cm DACペグ × 23本、 リペアキット、ポール・張り網補修用品 |
国内販売価格 | 100,000円前後(税抜) |