子供の頃の微かな記憶に残る、キャンプファイヤーを囲んでのフォークダンスは何の狙いがあってやっていたのかわからないけれど、大人になった今でも焚き火を囲むと肩の力が抜けるというか、無心になるような気がするのは、きっと何かあるのだろうし、それは理屈ではなく本能的なもので、こうやって焚き火の良さを文字にしてみようと思うと、陳腐な言葉ばかりが出てきて面白くない。

冷たい空気の中で直接感じる焚き火の放射熱とか。
ガスコンロでは出す事のできない生きているような炎の動きとか。
どんなフレグランスよりも心が落ち着く薪が燃える匂いとか。

焚き火の良さを伝えるために、何が良いのか考えたところで、やっぱり理屈はわからないし、カタログ値的な感じでガスやガソリン、石油などと比較したら圧倒的に劣る数値になるのだろうけど。
それでもやっぱり焚き火が好きな訳で。

焚き火をみている感覚と、赤く焼けた夕空をみている時の感覚は似ているかもしれない。そんな数値で測る事のできない「好き」を数多く感じる事は、人間らしさに繋がる気がする。
空を見て。焚き火を楽しもう!